こんにちは!トミーです。
今回はシンガポールに「駐妻」として滞在経験のあるウィズナーのなつさんに、インタビューにご協力いただきました!

これから海外赴任を予定している方、シンガポール渡航の方だけでなく、海外在住・移住予定全ての方に参考にしていただけるかと思います。
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目の前が曇っていたシンガポールでの日々
海外転勤が決まった話を夫から聞かされた私は、すぐ母に電話をし、会えなくなる寂しさから電話口で号泣したことを今でも覚えています。(笑)
当時活動していた幼稚園のボランティアに、私は、とてもやりがいを感じていました。そこで良き友人たちと出会い、子育て基盤ができてきたところだったんです。
大好きな友人たちや母とも離れ、行ったこともない異国の地に住むことは不安でいっぱいでした。
そして、不安な気持ちを抱え始まった現地での生活は、まさにカルチャーショックの連続。
「あなたの英語は何を言っているかわからない」と顔をしかめるレストランのウェイター、舌打ちをして私の会計をするお店の店員さん・・・彼らがそのような態度をとるのは、「私が日本人だから」、「私が上手に英語が話せないから」と傷つきました。
もちろん優しいシンガポール人もいましたが、現地の人と接することに日々ストレスを感じていました。当時、信頼して話せる日本人が周りにいたら、少しは違っていたかもしれません。
シンガポールに到着当初の楽しかった南国独特の雰囲気も次第に嫌になり、最初の半年間は目の前が曇っていました。
異文化を受け入れるということ
私は日本でずっと生活してきて、日本のサービスのあり方が当たり前だと思っていました。そのため現地の人々の働き方に、私は大変驚きショックを受けました。現地の人が私にあんな態度をとるのは、私側に何か理由があるからだと思っていたんです。
しかし、ある日買い物に出かけたときに気づきました。店員さんが自分の携帯をチェックしながら、片手でお会計をしていたとき、てっきり私だけにそのような態度をとるのかと思ったら、シンガポール人のお客さんや西洋人のお客さんに対しても同じだったんです。
私はハッとしました。
私に何か問題があるわけでも、相手の人種や英語レベルをチェックして対応を変えているわけではない。その店員さんのそのときの気分でそうしているのだと。
私は日本人の友人たちにそのことを話すと、彼女たちも私と同様の体験をしたことがあると語ってくれました。特に英語に関しては、どうやら私の英語力だけが問題ではなかったのです。
シンガポールには「シングリッシュ」と言われる、現地で誕生した単語やアクセントがあります。第二外国語として英語を話す人が多いシンガポール人にとって、アメリカやイギリスの英語が一回でわからないことも多いそう。そのため、彼らにとっては、理解できなかったことを直接的に伝えて聞き返すことが当たり前だったのです。直接的な言葉遣いや態度に、私自身が慣れていなかったことに気づきました。
携帯をいじっていたお会計の店員さんは、仕事を放棄するために携帯をいじっていたわけではありません。彼らは携帯はいじりつつ「お会計」という仕事をしていた、それが事実です。
目の前の事実に勝手に脚色を加え、怒り、自分を悲しませた張本人は自分自身でした。シンガポールの地で、私と同じ日本の価値観をシンガポール人に対して求めること自体がお門違いだったのです。
大事なことは「自分の用事や目的が達成できたかどうか」。わざわざ些細なことに目を向ける必要はないことに気づきました。
それからは、自分の感情が反応しそうな場面では「ここの文化・習慣なんだ」と受け止めるようにし、自分の目的を達成することに注力しました。すると、自然と人々のすることが気にならなくなったんです。過度に反応すること、また現地の人々の行動を真っ向から否定することも無くなりました。そうしたら、だんだんシンガポールでの生活が楽しくなりました。
シンガポール人と話すことも楽しめるようになっていったんです。
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来週は、なつさんがシンガポールでその後どのような体験をされたのか、そして本帰国後の現在はどんなことに挑戦をしているのかをお話しします。

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