こんにちは!トミーです。
今更ですが、みなさんはおせち料理の中で何が一番好きですか?
私は、群を抜いて昆布巻きです。お正月に限らず、お取り寄せして美味しくいただいています。
出汁を摂るための昆布、お味噌に入れるわかめ、ちょっと贅沢して納豆に入れるめかぶ、などなど、日本の食文化にはなくてはならない海藻類。
現在は、食品に留まらず多岐にわたる分野での利用が期待されています。本日は、世界各国で人々を魅了している海藻についてご紹介します。
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日本だけでなく、アジアではお馴染みの海藻。かつてヨーロッパでは日本料理店で提供される高級珍味でした。しかし、寿司が世界各地へ広まったことで、ヨーロッパの人々にとっても徐々に海藻お馴染みの食材となりました。海藻に関する研究が進み、現在では新薬、バイオプラスチック、生分解性洗剤など多岐にわたる用途での利用が期待されています。
2020年6月4日の海藻の日に、ヨーロッパでは「海藻宣言」が発表されました。これは、各民間団体や市民団体、研究機関の協力によるものです。計画にあたっては財団が主となり、加えて国連の持続可能な海洋ビジネスに関するプラットフォームが支持しています。
現在、オランダ、デンマーク、ドイツ、ギリシャを拠点に、UNITED 2020 と呼ばれるヨーロッパの海藻に関するプロジェクトを推進するチームが活動をしています。欧州委員会の研究プログラム Horizon 2020 の民間パートナーより 900 万ユーロの投資を受け、活動をおこなっています。
海藻からは、食品、飼料、化粧品、医薬品など、多岐にわたり必要とされる成分を海藻から抽出することができます。そのため、そうしたバイオリファイナリーに注目するスタートアップや研究プロジェクト、風力発電所などが本研究に携わっています。オランダとベルギーのプロジェクトでは、洋上風力発電所で産業規模の自動化された海藻の成長に関する研究をおこなっています。海藻が人や動物にとって健康的な植物タンパク質であることから、この研究では海藻の大量繁殖を行うことを目的としています。海藻養殖は、カキやムール貝の生産を促進し、自然の生態系を回復に効果的です。また、気候変動との戦いに不可欠な二酸化炭素を大気から除去するのにも役立つと考えられています。
人間や動物のためのタンパク質、化粧品や医薬品の原材料、肥料、そしてバイオプラスチックなど、海藻の持つ可能性は無限大。藻類バイオマスは世界中で注目されていて、世界でに生産量は増加しています。世界の持続可能な発展のために、海藻がどんな役割を果たしていくのか注目です。
(Source)
https://www.levif.be/lesoptimistesduclimat/lenorme-potentiel-des-fermes-dalgues-en-mer-du-nord/
https://www.euronews.com/my-europe/2023/01/03/belgian-scientists-look-to-mass-algae-farming-for-future-of-food-reserves
https://sensalg.fr/la-production-dalgues-en-europe-et-la-culture-en-france/
https://www.h2020united.eu/8-blog/81-divingmissionbelgium
https://genialgproject.eu/2020/06/04/seaweed-day-2020-celebrated-the-launch-of-the-seaweed-manifesto/
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海藻は食べるだけではない、たくさんの魅力があること理解いただけましたでしょうか。今後も海外で話題になっている情報をお届けしていきますので、お楽しみに♪
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