こんにちは!トミーです。
ドイツの法改正決定に伴い、2023年末を目処に高技能・高学歴者の受け入れを積極的に行なうため「機会カード」が導入予定です。
ブルーカードの積極導入など、海外から技能外国人を積極的に受け入れているドイツ。若手人材の確保のために注目されているチャンスカードとは、一体どんな制度なのでしょうか?
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ドイツでは将来的な少子高齢化と労働人口の減少が懸念されています。
今後十数年間における約1300万人におよぶ団塊の世代の引退、将来的なIT分野の発展で国際社会に遅れを取らないよう、「チャンスカード」の導入によって若手人材獲得に期待が寄せられています。
チャンスカードとは?
ドイツに住みながら就職先を探すための制度。
期限は最長1年間、1週間に20時間以内の労働が認められます。企業での試用期間後は、通常の労働・滞在許可の申請が必要です。
これまでは、ドイツで就労するために入国する際のビザ取得には企業からの招聘が必要でした。機会カードの導入によって、現地で就職活動ができるため、就職先企業や就業地域の選択肢が広がるでしょう。実際に働きながら労働環境やドイツ生活に馴染めるか自分を試すことで、長期的にドイツに住みたいかを検討する機会にもなります。
取得条件
チャンスカードの取得には、ポイント制が導入されています。申請者の技能や過去の就労年数、学位、ドイツ語能力などをポイント換算し、合計6点以上獲得することで取得が可能です。
ポイント換算の一例をご紹介します。
- 職業経験が3年以上ある:3ポイント
- ドイツの職業資格と同等と認証することができる職業資格がある:4ポイント
- 40歳未満でドイツ語能力B1を保持:1ポイント
求められる職業分野
- IT関連
IoT技術、人工知能やデータサイエンスなどの高技術者の需要が増加が予想されていますが、ドイツ国内のみでは人材確保は困難とされています。ブルーカードの対象分野でも情報技術が明記され、数年前から既に、IT人材不足に関しては特に大きな課題とされています。
- 医療・介護
コンサルタントの調査よると、2035年までに約180万人の医療・介護人材の不足が予想されています。新型コロナウイルスの感染拡大の際、既に医療関係者不足が問題となったこともあり、人材不足が極めて深刻とされています。
上記以外でもさまざまな分野で人材不足が予想されています。
学位を証明することができ、一定の就業経験がある人が取得できる可能性がある、チャンスカード。試行前ということもあり、導入時期や取得条件は今後変わる可能性があるので、随時最新情報をチェックしてみてください。
参照:
ドイツ連邦労働社会省のポータル Make it in Germany
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今年末の導入が予定されている「チャンスカード」についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
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