春といえば、新生活。
この時期は、新しいことを何か始めてみようかなぁと気持ちがソワソワしますよね。
今までの環境と何も変化はなくても、仕事や勉強に対して新たな気持ちで取り組む方が多いと思います。
そこで今回は、私たちの背中を押してくれるフランス語の名言をご紹介します。
世界的に有名なフランス人著者や画家、哲学者の名言の中から、ハッとするようなもの考え深いものなど6つを厳選しました。
お気に入りのフレーズがあったら、ぜひメモを♪
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Dans la vie on ne regrette que ce qu’on n’a pas fait.
(ダン ラ ヴィー オン ヌ へグレ クゥ ス コン ナ パ フェッ)訳:人生において、人は何かをしなかったということ以外に後悔するものではない。
ジャン・コクトー(1989年-1963年)はパリ郊外の裕福な家庭に生まれました。ピカソやサティなど、当時の最も前衛的な芸術家と交流。詩人、小説家、バレエ台本、戯曲、映画監督、造形作家などありとあらゆる芸術分野で才能を発揮をしたことで知られています。
緩和ケアの介護に長年携わってきた看護師ブロニー・ウェア氏の、『死ぬ瞬間の5つの後悔』という本の中では、患者が語る人生の後悔が以下のように紹介されています。
- 自分に正直な人生を生きればよかった
- 働きすぎなければよかった
- 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
- 友人と連絡を取り続ければよかった
- 幸せをあきらめなければよかった
「自分に正直な人生を生きればよかった」は、最期に自分の人生を振り返ったとき、夢を叶えられなかった事実に愕然とし、最も多くの人が語ることだそうです。
人間はいつ死ぬかわからない。いつ事故に遭うか、いつ大病を患うかわかりません。
死を想像したときに、やってみたいこと、やらなかったら後悔しそうなことが頭に浮かぶなら、それはできるだけ早く、行動に移した方がいいかもしれません。
La parfaite valeur est de faire sans témoins ce qu’on serait capable de faire
devant tout le monde.
(ラ パーフェットゥ ヴァルァー エ ドゥ フェア サン テモアン ス コン スレ キャパブル ドゥ フェア ドゥヴァン トゥールモンデゥ)訳:本当の価値は、人前でできることを、誰もみていないところですることにある。
フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(1613-1680)はフランスの名門貴族で生まれました。多くの戦いに参加、その後、文学作品を発表します。作品は辛辣な人間観察が描かれ、彼の人生の中での苦難が反映されているといわれています。
人前でできることは、人より得意なことであったりします。または自分の行ったことを周りの人に認めてほしい、という気持ちがあるかもしれません。
でも本当の価値は、人に見せつけることでも、自慢するような気持ちで他人の目を気にして行うではありません。自分自身のために行うことに、本当の価値があります。
他人の目や反応を気にすると、本来の目的や始めた動機を見失うことになりかねません。自分にとって大事なことを見失わないよう、常に心に留めておきたい言葉ですね。
Le difficile n’est pas de monter, mais en montant de rester soi.
(ラ ディフィシル ネパ ドゥ モンテー メ オンモンタン ドゥ レステーソア)訳:難しいのは上ることではない、上りながら自分自身でいつづけるということだ。
ジュール・ミシュレ(1798-1874)は、パリの印刷会社を営む家庭の一人息子でした。家業を手伝いつつ勉学に励み文学博士に、その後は歴史学教授となり活躍。王制またはナポレオン三世の帝政下、抑圧を受けながらも人民を主役とする立場を貫きました。
自分のやってきたことが認められると、自分に自信が付きます。社会的地位が向上すると、付き合う人が変わったり、新しいグループの中に身を置くなど、自分の環境が変化する場合が多いですよね。または、目標に向けてコツコツ努力している過程にいるのかもしれません。
いずれにせよ、上がる過程でバランスが保ちづらくなり、大切なことを見失ってしまうことがあります。
そうならないために、意識的に自分の気持ちに向き合うこと、自分を客観視して冷静さを取り戻すことが大事です。またそのために、考えるための時間を十分に確保すること、クリアな頭で考えるために休息をとることも心がける必要がありますね。
L’acte le plus courageux demeure le fait de penser pour soi-même.
À voix haute.
(ラクト ネ プル クラジュー デミュー ル フェ ドゥ ポンセー プーフゥ ソアメェム,
ア ヴォァオットゥ)訳:一番勇気のいる行動は、自分の頭で考えること。それを声に出すことね。
ココ・シャネル(1883-1971)は、フランスのロワール地方で生まれ。20世紀を代表するファッションデザイナーの一人で、機能的で活動的なデザインを次々を生み出します。ピカソやコクトーなど、芸術家から貴族まで多彩な交友関係を持っていました。パリモード界の女王。
家族や友人など身近な人に、自分が信じていることや可能性を否定されたり、馬鹿にされて笑われるのは悲しいこと。その結果、目標としていたことや挑戦したかったことを諦めることもあるかもしれません。
周りの人の意見に染まったり、常識に馴染むことは安心感を感じることもあるでしょう。でもそれは、自分の意見を人の意見に置き換えることを選んだ、ということではないでしょうか。
自分の気持ちや信念を尊重することは、時に勇気がいります。大事なことであればなおさら。
自分を信じて、怖がらずに突き進むことで未来が開けるでしょう。
Nous sommes nos choix
(ヌ ソム ノォ ショア)直訳)私達は、私達の選択である
ジャン=ポール・シャルル・エマール・サルトル(1905-1980)は、パリ16区生まれ、ブルジョア知識人階級の中で育つ。哲学者、小説家、劇作家。幼い頃に右目をほぼ失明し強度の斜視として生活する。1973年には左目を失明。自らの意思でノーベル賞を拒否した最初の人物です。
職業選択や進路、または日々の食事や過ごし方、参考にするインターネットサイトなど、私たちは常に何か選択をしています。
選択は、自分の考え方や願望など自分の本質的な部分を反映したもの。過去の自分の選択によって今の自分がいて、そして今この瞬間の自分の選択が未来の自分をつくります。当たり前のことですが、つい忘れてしまうこともありますよね。
自分の本質的な部分と自分の選択に責任を持つことが生きるということ、そして責任を持つという決心をすることが、自分の人生を生きる上で大事なことではないでしょうか。
訳:第一歩は何でもない。困難なのは、最後の一歩だ。
ビクトル・ユーゴ(1802-1885)は、軍人の父の赴任地だったフランス東部ブザンソンで生まれ。詩人、小説家。政治にも参加し、死刑廃止や教育改革、社会福祉などを訴えます。ナポレオン3世のクーデターに反対しベルギーへ亡命生活を送ります。60歳のときに「レ・ミゼラブル」を完成、出版し社会に反響を巻き起こしました。
調べたり、考えたりすることで、自分の環境の変化や自分自身の変化に期待が膨らみます。でも実際に決断する場面で、「自分にはできない」と弱気になったり、決心したつもりだったために、最後の一歩を踏み出せないことってあります。
または、今まで続けてきたことに終止符をつけることもなかなか難しいこと。気に入らず文句を言いつつも、コンフォートゾーンから抜け出すには勇気と労力がいりますね。
でも、自分のことを信じて、思い切って踏み出すことで新たなチャンスや出会いがあるかもしれません。実際に踏み出してみると、案外思っていたほど難しくないこともあるでしょう。
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今回は、背中を押してくれるフランス語の名言をご紹介しました。
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