こんにちは!トミーです。
韓国出身ウィズナーさん、どひさんにインタビュー記事・後半です。
韓国に興味のある方はもちろん、現在海外に住んでいる方、これから海外へ移住を検討している方にもおすすめの内容です。ぜひご覧ください♪
どひさんプロフィール
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子育ての傍ら、保育園の先生たちのアシスタントとして活動をするどひさん。
日本語の勉強と来日がきっかけで女優を目指し活動をしていましたが、結婚がきっかけで一時活動を休止することに。
出産・育児、仕事を通して感じるようになった、新たな自分の可能性とは。
結婚という決断
仕事か家庭をとるか、という問題は多くの人が経験することだと思います。
私は30歳のとき、今の旦那と結婚することを決意しました。私のことを韓国人女性としてではなく、一人の人間として私のことを見てくれて、愛してくれた彼。彼の子供が欲しいという気持ちもあったんです。
結婚後は、旦那さんとの生活を一番に考えたいと思っていた私は、当時行っていた女優活動はスッパリと辞めました。
結婚から1年後に長男を妊娠・出産、その後、長女を出産し、現在は東京で4人家族で暮らしています。
口癖だった「バカ野郎」
私の実家のような田舎町では特にですが、カタコトの韓国語だとよそ者扱いされます。元々その意識があったので、日本社会で馴染むためには自然な日本語を話すことが必須だと思っていました。
日本に住み始めてから日本語に集中するために、韓国人との関わりを避けた時期もあります。
分からない日本語を「教えてください」と尋ねることが恥ずかしくて、帰宅後にこっそり調べていました。「馬鹿にされたくない」という気持ちが人一倍強く、素直になれなかった私。周りの人には「可愛げがない」と思われていたと思います(笑)。
私は冗談でよく「バカ野郎」という言葉を使っていました。周りの人に外国人であることを理由に、馬鹿にされたくなかったからです。でも、子供ができてからは、そういった言葉を使わなくなりました。子供の成長にも良くないし、何より必要なくなったんです。今は分からない日本語があれば、素直に旦那に尋ね教えてもらっています。
当時、私は自分を守るために一生懸命だった。でも守るべき家族ができて、考え方や習慣を変えることができました。あのころから、少しは成長できてるのかなって思います。
日々勉強
現在は育児の傍ら、保育園で先生たちのアシスタントとして働いています。
子どもたちにとって「大人=先生」、私も先生と呼んでもらっています。日本語教師にはならなかったけど、一度見た先生になる夢をここで叶えられたのかな、と思うと嬉しいです。
今の仕事を通して、周りの大人たちが子供に与える影響がとても大きいことを実感します。一人一人、子供のことを考え、接するようにしています。自分なりに子供との接し方などを勉強し、実践することはとても楽しい。子ども一人一人の成長に寄り添いたいと感じ、保育士の勉強をしようと思っています。
私の韓国の実家は小さいお店を営んでいて、私は子供の頃、店番を任されていました。報酬はお店にあるお菓子でした。今は自分の好きなことを勉強しつつ経験を積み、お金という報酬をいただいている。
当たり前なことですが、これってすごいことだなって思うんです。
将来の夢
女優を目指していた独身時代、アルバイト先のお客さんに「どひちゃんはゴールに向かう時、荒波が立てる短距離の道とゆるく穏やかな長距離の道があったら、どの道を選ぶ?」と聞かれたことがありました。「もちろん、最短距離で進みます!遠回りする必要なんてないですよね」と答えたとき、お客さんに「若いね〜!」と微笑んで言われました。
その当時は言葉の意味が分かりませんでしたが、今は分かる気がします。
遠回りも悪くないよねって。
結婚をきっかけに当時行っていた女優の活動は一切やめました。しかし、私は女優になることを諦めたわけではない。東京の中心部に住んでいるため、芸能人を街で見かけることも多い。芸能界を身近に感じることが、私にモチベーションを与えてくれています。
子供たちのおかげで、どうしても興味を持てなかったアニメが好きになれたり、親の気持ちを知ることができました。全ての経験は、今後の人生に必ず生きると信じています。
今の保育園の仕事や保育の勉強もいつか女優として活躍するために、役に立つに違いない。今の自分にとって大切なことを一生懸命取り組みたいです。
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韓国ウィズナーさんのインタビュー記事、いかがでしょうか。
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